
疲労回復には、睡眠と入浴が効果的です。これは誰しも知っていることだと思います。
また、疲れを取る食材なども色々とあります。
今回は、意外な疲労回復方法として、あまり知られていない食材をご紹介します。
果物で疲労回復
なぜ果物が疲労回復に役立つのでしょうか。
どの果物が疲労回復に効果があるのかを調査しました。
そもそも、なぜ果物が疲労回復に効果があるのでしょうか。
それは、果物に多く含まれる「クエン酸」と「ビタミンC」が豊富なためです。
クエン酸は体に溜まった疲労物質を排出する働きがあります。 ビタミンCは血流の悪化をふせぎ、老廃物の排出を促します。ストレス抵抗性を高め、精神的疲労を防ぎます。補助的効能として、疲労回復に効果的な成分の吸収を助けるという役割もあります。
また、果物にはブドウ糖(糖分)が含まれているものも多く、ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源です。ブドウ糖をとることで頭の疲労を効率よく回復することができるのです。
実際にどの果物にどのような成分が含まれているのかをご紹介します。
りんごで疲労回復
疲労回復といったらこれ!というくらい疲労回復効果の高い果物、それはりんごです。
りんごには疲労回復に役立つクエン酸が大量に含まれています。
クエン酸は糖分と共に摂取すると疲労回復効果が高まるのですが、りんごにはその両方が豊富に含まれています。
また、胃の炎症を抑えたり、整腸作用や肝臓に脂肪をつきづらくする作用もありますので、一度食べるだけで二度おいしい果物です。
りんごは生でそのまま食べても勿論おいしいですし、焼いたり、蒸したり、すりおろしたりと食べ方がたくさんあるのも嬉しいですね。
自分にあった調理法で、習慣的に摂取するようにしましょう。
レモンで疲労回復
レモンはクエン酸が豊富に含まれています。
レモンがとても酸っぱいのは、このクエン酸が大量に含まれているからです。
レモンにはビタミンCも大量に含まれていますので、疲労回復にはうってつけの食べものという事ができるでしょう。
ただし、レモンには糖分があまり含まれていませんので、糖分(ジュースや飴など)と一緒に摂取すると良いでしょう。
またレモンは高血圧や風邪の予防、肥満の解消など様々な病気へ効果が見込めます。
ぶどうで疲労回復
ぶどうはその名の通り「ブドウ糖」が多く含まれており、脳の疲れによく効きます。
ぶどうにはクエン酸も多く含まれていますので、疲労回復に高い効果があることが分かります。
ぶどうは他の果物と比較して、糖分が比較的多めに入っているので、エネルギー補給に最適な果物と言えるでしょう。
また、こちらも果物には珍しく、鉄分が多く含まれていますので、貧血予防にも効果を発揮します。
グレープフルーツで疲労回復
グレープフルーツはレモンについでクエン酸が多く含まれている果物です。
グレープフルーツにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは血圧を下げる効果がありますので、高血圧の予防に役立ちます。
カリウムは魚や肉類にも豊富に含まれていますが、焼いたり煮たりすると流れ出てしまう成分なので、そのまま生で摂取できるグレープフルーツは貴重なカリウム源として知られています。
桃で疲労回復
桃は果物中でもかなり多くの糖分を含みます。
脳の疲労の回復には、糖分が効果的です。
糖分摂取には持ってこいの果物と言えます。
桃は他にもペクチンという成分が豊富で、このペクチンはコレステロールを下げる効能があります。
みかんで疲労回復
みかんにはレモンやグレープフルーツ同様クエン酸が大量に含まれているので疲労回復に高い効果を発揮します。
糖分も含みますので頭の疲労にも効果があります。
みかんにはビタミンA、ビタミンE、カロチン、が豊富に含まれていますので、風邪の予防にも役立ちます。
みかんはその他にも様々な健康に良い効果があります。
例えば、
・皮膚の老化防止
・胃もたれ防止
・血管の老化防止
・動脈硬化防止
などの効果があります。
医者いらずと言えばりんごですが、みかんも健康に大きな効果があると言えるでしょう。
あんずで疲労回復
中国が原産のあんずには、クエン酸と糖分が豊富に含まれています。
あんずは便秘や冷え性に効果があると言われています。
さくらんぼで疲労回復
さくらんぼには糖分が多く含まれています。 風邪の治りかけなどに効率的にエネルギー補給ができるので、さくらんぼを食べる人も多いです。
すももで疲労回復
すももにはクエン酸が豊富に含まれています。
疲労がとれない時に、すもものしぼり汁に日本酒を少量加えた「すもも酒」を愛用している方も多いです。
クエン酸と、酒によって体温が上昇することで血流が促され、老廃物を効率的に排出することができるので効率的な摂取方法といえます。
キウイで疲労回復
キウイにはビタミンCが豊富に含まれています。
キウイフルーツはジュースにしてもおいしいので、是非試してみてください。
いちごで疲労回復
いちごはビタミンC、クエン酸、ブドウ糖と、疲労回復に必要な成分が全て入っています。
特にビタミンCは豊富に含まれており、4〜5粒食べるだけで一日に必要な量のビタミンCを摂取することができます。
果物ジュースで疲労回復
果物はそのまましぼってジュースとして飲む事ができますが、他の食材と混ぜ合わせてもおいしくいただけます。
レモンとグレープフルーツのジュース
レモン×1個 グレープフルーツ×1個 はちみつ×おおさじ一杯 これを混ぜるだけで、クエン酸が豊富にとれる最強の疲労回復ジュースが出来上がります。
にんじんとりんごのジュース
りんご1個に対し、にんじんを2本、ジューサーにかけるだけ! お好みでレモン汁をいれても良いでしょう。 りんごはにんじんと味の相性抜群なので、とてもおいしく疲労回復ができます。
果物を食べるベストタイミング
これまで果物の効能についてご説明してきましたが、実は果物を食べるのに適したタイミングがあるのをご存知ですか?
食べものは普通、胃の中に入ってから2〜4時間ほどで胃から腸に届きます。
ですが、果物はなんと30分で腸に届くのです。
それを踏まえて果物を食べるタイミングはいつがいいのでしょうか。
それはズバリ食前です。
食事の30分前がベストです。
先ほどご説明した通り、果物は30分で胃を通過して腸へと到達します。
そして、果物に必ず含まれている「酵素」が、これから口を通って入ってくる食べものの消化を助けます。
酵素のおかげで効率的にエネルギー補給ができ、また酵素が新陳代謝を促すので、疲労回復にも効果があると言われています。
果物というとデザートというイメージが強いので、ついつい食後に食べてしまいがちですが、果物は食前か、少なくとも食間(食事をとっている間)に食べるようにしましょう。
まとめ
果物の中でも、やはりレモンやグレープフルーツなどのクエン酸を豊富に含むものが疲労回復には効果が大きいです。
果物はそのままジュースにもできますので、習慣的に飲んで疲労回復に努めたいです。
果物は食前30分前に食べましょう。
消化にも良いので疲労回復の他に健康を保つ上でも是非意識的に行ってみましょう。